働いて得た金は美しい。
不労所得で得た金は汚い。
働かざる者食うべからず。
たくさん勉強して、いい会社に入りなさい。
そして、出世するためにひたすら働きなさい。
そんな教えを幼き頃から受けてきた人間は、僕以外にもたくさんいるはず。
とても綺麗な物事の整理だとは思うが、はっきり言って社会は無慈悲というべきくらい「差」を構築しており、一端の人間がちょっと叫んだくらいでは、びくともしない。
一個人がしこたま身を粉にして働いたところで、せいぜいこのくらい、という人生の到達点(かなりうまくいった想定だが…)が見えている。
税金はじわじわと上がり続け、年金制度も存続が危ぶまれている。
「勤勉なニッポン人」という謎の武器もすでに足元を見られている。
まさに一寸先は闇、明日は我が身という混沌とした世の中になりつつある状況で、僕は突然強い欲望に駆られた。
「金インゴットの枕で寝たい」と。
もちろん、僕は金を人生で一度も買ったことは無い。触ったこともない。
でも、誰も僕が金インゴットを枕にできないことを証明できない。
という結論に達した。
やってみないと分からない。
Just do it.
僕の壮大な挑戦が今日、始まった。